「叶った未来を、頭の中の映画のように、ありありと思い描きましょう」
イメージングのやり方として、よく紹介される言葉です。
ところが、実際にやってみると、こんなふうに引っかかることはないでしょうか。
- 「映像は浮かぶけど、どこか他人の話を見ているみたい」
- 「いつも、願いが叶った瞬間のところで話が終わってしまう」
- 「はっきり見ようとするほど、気持ちのほうが冷めていく」
ぼくも、視覚化でつまずき続けた元「引き寄せ難民」です。
そんなぼくがこの記事で提案したいのは、意外と地味なやり方です。
映像をきれいにするより、叶った「後」のふつうの一日を、目以外の感覚まで使って、短く味わうこと。
この記事では、イメージングの意味をおさらいしてから、五感で描くやり方を5つの手順で紹介します。
🔍 イメージングとは?引き寄せで言われる意味
イメージングとは、願いが叶った状態を、頭の中で思い描くことです。
視覚化(ビジュアライゼーション)と呼ばれることもあります。
引き寄せの世界では、ただ願うだけでなく、叶った自分を思い描いて、そのときの喜びや安心を「今」味わうことが大事だと言われます。
(意識したことがなぜ現実に近づいていくのか、感情を先取りするという考え方は、こちらの記事で書いていますので、よろしければご覧ください)
また、イメージングは、潜在意識に願いを届ける方法のひとつとして紹介されることもよくあります。
(潜在意識とは何か、イメージングがどう関わるのかは、こちらの記事で書いていますので、よろしければご覧ください)
ここまでは、たいていの本やサイトに書いてあることです。
問題は、その先なんです。
「ありありと思い描く」と言われても、「どないしたら、そんなにリアルになるねん!?」となってしまう。
ぼく自身、視覚化をがんばろうとしても、具体的にイメージできない、感情が湧かないという壁に、何度もぶつかってきました。
(そもそも映像が何も浮かんでこないという方は、画像・音楽・言葉で「描くための材料」をそろえるやり方を、こちらの記事で書いていますので、よろしければご覧ください)
💡 頭の中の映画は、画質より「体で感じる」ほうがリアルになる
4DXの映画は、なぜ「その場にいる」感じがするのか
映画館に、4DXという上映があります。
映像に合わせて座席が動き、風が吹いたり、ミストや香りが出てきたりする、体で感じる上映です。
同じ映画でも、画面がきれいになったから「その場にいる」感じがするわけではありませんよね。
揺れや風、においが加わるから、体が勝手に「あ、ここにおる」と思ってしまう。
頭の中の映画をリアルにするのも、これと同じです。足すべきなのは画質ではなく、音やにおい、肌ざわりなんです。
イメージングというと、どうしても「目で見る」ことばかりに力が入ります。
でも、映像はぼんやりしたままでかまいません。
そのかわりに、耳や鼻や肌のほうから、場面を組み立てていくんです。
気持ちは、ひねり出すものではない
もうひとつ、五感から入るのには理由があります。
「叶ったんだから、うれしいはず。さあ喜べ」と自分に言い聞かせても、気持ちはなかなか言うことを聞いてくれないからです。
ぼくは、思考や感情は、自分で作り出すものではなく、勝手に湧いてくるものだと考えています。
(感情は自分で作るものではなく、湧いてくるものだという話は、あすコロの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)
気持ちに命令しても動かないなら、体の側から入っていけばいい。
イメージングなら、気持ちを無理に起こそうとするより、風の温度や聞き慣れた生活の音といった、体の感覚のほうを先に用意してあげる。
そうすると、気持ちのほうも、あとから少しついてきやすくなるかもしれません。
🌱 描くのは、叶った「瞬間」より、叶った「後」のふつうの一日
叶った瞬間は、一度きりのクライマックス
イメージングでよく描かれるのは、合格発表で自分の番号を見つけた瞬間や、契約書にサインした瞬間のような、映画で言えばクライマックスの場面です。
もちろん、それを描いてもかまいません。
ただ、クライマックスは一度きりで、しかも、そこで話が終わってしまいます。
「やった!」の、その先がないんです。
そこで、カメラを少し先の日まで進めてみてください。
叶ってから、しばらくたった日。
その願いが、もう「ふつう」になっている日の、なんでもない場面を描くんです。
たとえば、こんなふうにです。
- 新しい仕事が願いなら、採用の連絡が来た瞬間ではなく、働き始めて3か月たった月曜日の、職場までの道
- 住まいの願いなら、鍵を受け取った瞬間ではなく、その部屋で過ごす、なんでもない日曜日の夕方
- 体の願いなら、体重計の数字ではなく、駅の階段を上がりきっても息が上がっていない帰り道
目標の奥にあるのは、明るく楽しく暮らすこと
なぜ「ふつうの一日」なのか。
目標や願いは、何のためにあるのかといえば、最後は、明るく楽しく幸せに生きるためだと、ぼくは考えています。
合格も、契約も、新しい家も、その先にある毎日を、気持ちよく過ごすためのものです。
だったら、描く場面も、その「毎日」のほうがいいんじゃないかと思うんです。
ぼく自身、会社を辞めて主夫になってから、何も起こらない日常に喜びを感じるようになりました。
そのころ書いていたブログの一文です。
「何も起こらない日常に喜びを感じることが出来る。ずいぶんつまらない人間になったものだが、その分コストはかからず省エネだ」

特別なことが起こらない日を、幸せだと感じられる。
足元の身近なものに目を向けると、幸せはやってくる。そのとき、そう学んだんです。
叶った後の「ふつうの一日」には、願いの奥にある本当の気持ちが入っているんです。
🔥 五感で描くイメージングのやり方(5つの手順)
ここからは、具体的な手順です。
5つ全部が、初日からそろわなくても平気です。
1つの場面を、短い時間で、少しずつ味わうことから始めてみてください。
1. 叶った後の「ふつうの一日」から、1場面だけ決める
まずは願いを1つ選んで、叶ってしばらくたった日の、1つの場面を決めます。
決めるのは、「いつ」と「どこで」の2つだけで十分です。
- いつ:平日の朝、日曜日の夕方、仕事帰りの夜
- どこで:家の台所、職場までの道、駅のホーム
場面を広げすぎると、次から次へと話を進めたくなって、かえって忙しくなります。
2. 目を閉じる前に、体の感覚に戻ってくる
いきなり想像の世界に飛び込まずに、ゆっくり呼吸を2〜3回してみてください。
足の裏が床についている感じや、お腹がふくらむ感じに、少しだけ意識を向けます。
これから五感を使うので、その前に、今の自分の体の感覚をいったん思い出しておくんです。
(呼吸や体の感覚に意識を向けるやり方は、瞑想アプリMeisoのブログでも書いていますので、よろしければご覧ください)
3. 見えるものは、1つだけでいい
目を閉じたら、その場面で見えているものを、1つだけ思い浮かべます。
窓から見える空の色、自分の手元、足元の床。
ぼんやりしていても、すぐに消えてもかまいません。
ここで映像をはっきりさせようと粘らないのが、このやり方のコツです。
4. 目以外の感覚を、1つずつ足していく
ここが、いちばん大事なところです。
場面の中で、自分に問いかけるようにして、感覚を1つずつ足していきます。
たとえば、「その部屋で過ごす、なんでもない日曜日の夕方」なら、こんな感じです。
- 耳:何が聞こえる?(外で遊ぶ子どもの声、台所で鍋がことこと鳴る音)
- 鼻:どんなにおいがする?(夕方の風、晩ごはんの支度のにおい)
- 肌:暑い?寒い?(窓から入る風のひんやり感、床の感触)
- 体:どんな姿勢でいる?(ソファにもたれている、足を投げ出している)
- 口:何か飲んでいる?(冷たい麦茶)
全部そろわなくても大丈夫です。
音だけ、においだけでも、場面はぐっと「自分のこと」に近づいてきます。
人によって、思い浮かべやすい感覚は違うと思うので、得意なものから足してみてください。
5. 「これがふつうの毎日」と味わって、短く終える
感覚がいくつかそろったら、その場面の中で、心の中でつぶやいてみてください。
「ああ、これがふつうになったんやな」
大喜びする必要はありません。
ほっとする、ちょっと落ち着く、そのくらいの気持ちがあれば十分です。
時間は、最初は17秒くらいからで大丈夫です。
(17秒・68秒という時間の区切りの元になった、エイブラハムのメソッドについては、こちらの記事で書いていますので、よろしければご覧ください)
長く粘るより、短い時間で、その場面にもう一度帰ってこられるほうが大事なんです。
🤔 五感のイメージングで、よくあるつまずき
「こんなん、ただの妄想やん」と冷めてしまう
はい、妄想です(笑)
ただ、叶った瞬間の大げさな場面ほど、「いやいや、さすがにそれはない」と、自分でツッコミを入れたくなりませんか。
ふつうの日の、ふつうの場面なら、そこまで作り話っぽくなりません。
晩ごはんのにおいや、階段を上がる足の感覚は、今のぼくらも毎日味わっているものだからです。
冷めてしまう方こそ、場面を「地味」にしてみてください。
描いていると、叶っていない今がつらくなる
叶った後の日常を描いていると、ふと「でも、今はそうじゃない」と、現実との差に気持ちが沈むこともあると思います。
そんな日は、無理に続けなくてかまいません。
(無理にポジティブにならなくていい理由については、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)
イメージングをお休みした日は、かわりに、願いの奥にある「気持ちのいい毎日」のほうを、今日できる小さな形で先に味わってしまえばいいんです。
散歩に出る、好きな音楽を聴く、それくらいで十分です。
毎回、場面を変えたほうがいい?
変えなくてかまいません。
むしろ、同じ場面に何度も帰ってくるほうが、音やにおいを思い出すのがラクになっていきます。
叶ったら、また次の願いの「ふつうの一日」を描けばいいんです。
📱 目と耳はアプリに任せて、残りの感覚に集中する
音やにおいまで足していこうとしても、毎回、目を閉じてゼロから場面を組み立てるのは、意外と疲れますよね。
最初のうちは、景色を思い浮かべるだけで手いっぱいになってしまうこともあると思います。
ぼくが作った願望実現サポートアプリ「GAMBO」では、願いごとに、叶った後の場面に近い画像を最大9枚と、その場面に合う好きな音楽をBGMとして登録しておけます。
17秒・68秒のワークのあいだ、目と耳のぶんはアプリに助けてもらえるので、においや肌ざわりを足すことのほうに、気持ちを向けやすくなります。
よろしければ、使ってみてもらえるとうれしいです。
📝 まとめ
叶った後の日曜日の夕方には、どんな音が聞こえているでしょうか。
まずは、それを1つだけ思い浮かべてみるところからで十分です。
何かのお役に立てれば幸いです。
では、また。
- 🎬 イメージングとは、願いが叶った状態を頭の中で思い描くこと。視覚化とも呼ばれる
- 🔍 引き寄せでは、叶った自分を思い描き、そのときの気持ちを「今」味わうことが大事と言われる
- 🎢 頭の中の映画をリアルにするのは、画質より、音・におい・肌ざわりといった体の感覚
- 🌱 気持ちはひねり出すものではない。体の感覚を先に用意すると、あとからついてくることがある
- 🏠 描くのは叶った「瞬間」より、叶ってしばらくたった「ふつうの一日」
- 👀 見えるものは1つだけでいい。映像はぼんやりしたままでかまわない
- 👂 耳・鼻・肌・体・口と、目以外の感覚を1つずつ足していく
- ⏱ 最初は17秒くらいから。同じ場面に何度も帰ってくる
- 🚶 つらい日は休んで、散歩や好きな音楽で、気持ちのいい毎日を先に味わう
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